FACULTY
看護学科
私は、北海道がんセンターの消化器内科病棟で看護師として勤務しています。
当病院では、抗がん剤治療、内視鏡検査、内視鏡的手術などを受ける患者さんが入院しており、そのニーズは多岐にわたります。看護師は、抗がん剤の投与、検査への送り出し、処置後の全身状態の観察など、患者さん一人ひとりの状態に応じた看護を提供しています。また、腹水や胸水が貯留している患者さんに対する穿刺処置、最近では肝臓RFA(ラジオ波焼灼療法)といった医療処置において、医師の介助に入ることもあります。
さらに、消化器内科では、BSC(ベストサポーティブケア)に移行された患者さんが、その人らしい最期を迎えられるよう支援することも看護師の大切な役割です。そのために、長期療養型施設への転院調整、在宅医療チームとの連携による在宅ケアの導入、緩和ケア病棟への転科の調整などを行っています。
科の特性上、患者さんは徐々に弱っていくことがあり、急変や臨時入院、病棟でのお看取りも珍しくありません。
だからこそ、患者さんが今後どう過ごしたいのかを一緒に考え、MSW(医療ソーシャルワーカー)などの多職種と連携しながら、その人らしい最期や生活が送れるよう支援することにやりがいを感じています。
その過程で、患者さんやご家族から感謝の言葉をいただけると、とても嬉しく、頑張ってよかったと感じます。
北海道科学大学は他の大学と比較して、看護研究に非常に力を入れており、研究をゼロから学ぶことができます。
看護研究をしっかり学べたことは、就職後の臨床現場でも大いに役に立っています。看護を客観的に評価したり、事例を検討する機会は働いてからもあるため、自分が行っている看護が科学的根拠に基づいているかどうかを文献で検討したり、スライドを作成して発表する際には、研究での経験が非常に役立っています。
また、国家試験対策も充実しており、早い段階から国家試験に向けた意識づけをしてくれるので、本番は自信を持って挑むことができました。国家試験に向けて、全員で団結して勉強に励んだ時間は大変でしたが、とても楽しい時間でもありました。
今後は、より多くの分野で活躍できる看護師として成長していきたいと考えています。
看護の領域はますます専門性が求められる時代となっており、その中で自分が深く追求したい分野を明確にし、さらに専門知識を深めるための資格取得などにも挑戦していきたいと思っています。
北海道科学大学で看護を学ぶことは、臨床に出た際に必ず活かせる知識と技術を身につけることができ、間違いなく自分の強みに繋がると確信しています。研究を通じてより科学的に看護を考える力を養うことができるため、ぜひ一度オープンキャンパスに参加し、学科の雰囲気を感じたり、現役の学生と直接話してみてください。それが、進路選択の大きなヒントになるはずです。私は、北海道科学大学で看護を学べた4年間を誇りに思っています。
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